マンションと一戸建てで部屋の改築方法の違いを詳しく解説

埼玉県飯能市でリフォーム工事を手がけている株式会社オオツキです。日々お客様からご相談をいただく中で、「マンションと一戸建て、どっちが自由にリフォームできるの?」という質問をよくいただくんですね。そうなんです、実はこの2つ、改築できる範囲や方法が全く違うんですよ。
今回は、長年の施工経験をもとに、マンションと一戸建てそれぞれの改築方法の違いを、初心者の方にもわかりやすく解説していきますね。埼玉県飯能市周辺でリフォームをお考えの方は、ぜひ参考にしていただければと思います。
マンションと一戸建ての根本的な違い
マンションと一戸建ては、建物の構造や所有権の考え方が根本的に異なるんですね。一戸建ては土地も建物も全てご自身の所有物ですから、基本的には建築基準法などの法律を守れば、かなり自由に改築できるんです。
一方でマンションは、専有部分(お部屋の内側)と共用部分(建物の構造体や廊下など)に分かれていて、改築できるのは専有部分だけなんですよ。さらに管理規約という独自のルールもあって、そこにも従わなければならないんですね。
専有部分と共用部分の境界線
マンションの専有部分というのは、各住戸の内側、つまり床・天井・壁の内側の仕上げ部分と、キッチン・浴室・トイレなどの内部設備を指します。共用部分は建物の構造体である柱・梁・外壁・天井裏、そして廊下・ベランダ・バルコニー・配管スペースなどですね。この境界線を理解しておくことが、マンションリフォームの第一歩なんです。
実際の現場でも、「窓を交換したい」というご相談をいただくことがあるんですが、残念ながら窓やサッシは共用部分に該当するため、個人での交換は基本的にできないんですよ。こういった制限は一戸建てにはないものですから、マンションならではの注意点といえますね。
マンション改築の制限と管理規約
床材の遮音性能に関する制限
マンションで特に注意が必要なのが、床材の張り替えですね。階下への音漏れ対策が必須なんです。多くの管理規約では、遮音性能「L-45」以上といった床材の条件が決められていて、基準を満たしていない床材はNGとなるんですよ。
元々カーペットのマンションにお住まいの方から、フローリングに張り替えたいというご相談はとても多いんですが、そうなんです、遮音等級をクリアしていないと施工できないんですね。さらに、マンションによってはフローリングへの張替自体がNGのケースもありますから、事前の確認が欠かせないんです。
水回り設備の移動制限
「キッチンの位置を変えたい」「トイレを広くしたい」というご希望もよくいただきますが、排水管の勾配や構造上の問題で、移動できる範囲が限られている場合が多いんですよ。特に床下配管が共用部にあたる場合、個人での移設工事はできませんから注意が必要ですね。
一戸建てであれば、配管の位置変更も比較的自由に行えるんですが、マンションではこの点が大きな制約になることがあります。過去に飯能市内のマンションで施工した際も、お客様の理想の配置と実際に可能な配置にギャップがあって、何度も打ち合わせを重ねた経験があるんです。
壁の撤去と構造壁の制限
「壁を抜いて開放感を出したい」という方も多いんですが、構造壁(耐力壁)だった場合は撤去不可なんですよ。マンションの構造や規約ごとに異なりますので、必ず事前に確認が必要ですね。一戸建ても構造上重要な壁は撤去できませんが、マンションの方がより制限が厳しい傾向にあります。
工事時間と申請ルールの厳格化
2025年現在、多くのマンションで工事に関するルールが導入・強化されているんですね。工事可能時間は平日9時から17時のみで、土曜日は音出し禁止、日祝日はNGというマンションが多いんですよ。また、施工業者や工事内容を事前に届け出る必要があったり、共用部の搬入経路・養生方法にも細かい指示があります。
こういった制限は工事費以外の追加費用が必要になる可能性もありますから、事前に管理組合へしっかり確認しておくことをおすすめしますね。
一戸建て改築の自由度と注意点
構造による違い(木造と鉄筋コンクリート)
一戸建ての場合、木造住宅と鉄筋コンクリート造住宅では、改築の際の注意点が異なるんですね。木造住宅は日本で最も一般的な構造で、法定耐用年数は22年、鉄筋コンクリート造は47年となっています。
私が飯能市周辺で手がける案件のほとんどは木造住宅なんですが、木造は比較的改築しやすく、工期も短めで済むことが多いんですよ。ただし、築年数が古い場合は耐震補強が必要になることもありますから、築15年以上の物件では耐震診断をおすすめしていますね。
一方、鉄筋コンクリート造は構造が丈夫で耐久性が高い反面、工事が大がかりになりやすく、工期も木造の約1.5倍ほどかかるケースが多いんです。また、断熱・気密性を高める工事が必要な場合もあって、設備の交換に追加費用がかかることもあるんですよ。
建築基準法と確認申請
一戸建ての改築でも、規模によっては建築確認申請が必要になります。増築で床面積を10平米以上増やす場合や、大規模な構造変更を伴う場合などは、確認申請が必要なんですね。マンションと違って管理規約はありませんが、法律は守らなければならないという点は同じなんです。
2025年の建築基準法改正もあって、リフォームに関する規制も変化していますから、大規模な改築を計画される場合は、専門家に相談されることをおすすめしますよ。
改築費用の相場比較
マンションリフォームの費用相場
マンションのフルリフォームの場合、費用は広さや内容によって大きく変わりますが、一般的には300万円から1,500万円程度が相場なんですね。ただし、管理規約や施工制限により、マンション特有の制約が費用に影響を与えることもあるんですよ。
水回り設備の交換だけなら、キッチンで50万円から100万円、浴室で50万円から150万円、トイレで15万円から50万円程度が目安です。マンションの場合、既存の配管位置の制約があるため、一戸建てよりも費用が高くなるケースもありますね。
一戸建てリフォームの費用相場
一戸建ての全面リノベーションの場合、費用は390万円から2,000万円程度となります。木造住宅のスケルトンリフォーム(骨組みだけにして全面改修)だと、25坪から40坪の物件で250万円から2,920万円が目安なんですよ。
部分的な改修であれば、水回り設備の交換で1箇所あたり50万円から180万円程度、外壁・屋根塗装で50万円から180万円程度ですね。クロスの張り替えや床材の張り替えなら、20万円から150万円程度で施工できることが多いんです。
改築内容 | マンション費用相場 | 一戸建て費用相場 |
---|---|---|
水回り全体(キッチン・浴室・トイレ) | 150万円〜400万円 | 150万円〜350万円 |
全面リフォーム | 300万円〜1,500万円 | 390万円〜2,000万円 |
床材の張り替え(6畳) | 10万円〜20万円 | 8万円〜15万円 |
間取り変更を含む大規模改修 | 500万円〜1,500万円 | 250万円〜2,920万円 |
マンションの方が制限が多い分、一戸建ての方が費用の幅が広いんですね。これは一戸建ては構造や劣化状態によって必要な工事が大きく変わるためなんですよ。
工期の比較と計画のポイント
マンションの工期
マンションのリフォーム工期は、部分的な工事なら3日から2週間程度、全面リフォームでも1カ月から3カ月程度が一般的ですね。ただし、管理組合の規約による制限で、工事時間や騒音に厳しい規制があり、作業時間が限られることがあるんですよ。
平日のみの施工で、しかも9時から17時までという時間制限があると、どうしても工期が延びてしまうことがあるんですね。施工業者の繁忙期に当たると、さらに期間が延びる可能性もありますから、余裕を持ったスケジュールを組むことをおすすめしますよ。
一戸建ての工期
一戸建ての場合、部分的なリフォームなら1週間から1カ月程度、全面リノベーションだと2カ月から6カ月ほどかかりますね。打ち合わせも含めると、全面リノベーションは60日から180日程度を見ておくと良いでしょう。
木造住宅の耐震リフォームは、簡単な工事なら3日程度、大規模な工事になると約1カ月かかることもあるんですよ。基礎などに追加工事が必要となると半年を超えるようなこともありますから、現地調査でしっかり状態を確認することが大切ですね。
鉄筋コンクリート造の一戸建ては、木造よりも工期が長くなる傾向があって、構造体部分を造るだけでも様々な業種の人が関わり、プロセスも多くなるんです。工事期間は木造より長くなりますが、それだけ建物の構造としても丈夫だといえますよね。
工事内容 | マンション工期 | 一戸建て工期(木造) | 一戸建て工期(RC造) |
---|---|---|---|
水回り1箇所交換 | 3日〜1週間 | 3日〜1週間 | 3日〜10日 |
床材・壁紙の張り替え | 1週間〜2週間 | 1週間〜2週間 | 1週間〜3週間 |
部分リフォーム | 2週間〜1カ月 | 1週間〜1カ月 | 2週間〜1.5カ月 |
全面リフォーム | 1カ月〜3カ月 | 2カ月〜4カ月 | 3カ月〜6カ月 |
そうなんです、同じ工事内容でも、マンションの方が時間制限があるため工期が読みにくいんですね。
改築前の準備と確認事項
マンションで確認すべきこと
マンションで改築を始める前に、まず管理規約を必ず確認してくださいね。管理組合への事前申請が必要なケースがほとんどですから、どんな書類が必要で、承認までにどれくらい時間がかかるのか確認しておくと安心ですよ。
飯能市内のマンションでも、管理規約によって細かいルールが異なっていて、あるマンションでは問題なかった工事が、別のマンションではNGということもあるんです。床材の遮音等級、工事可能な時間帯、共用部の使用方法など、細かく規定されていることが多いんですね。
一戸建てで確認すべきこと
一戸建ての場合は、まず建物の構造と築年数を把握することが大切です。築年数が古い場合は、耐震性や断熱性の確認が必要になることもあるんですよ。特に築30年以上の木造住宅では、耐震補強を同時に行うことをおすすめしていますね。
また、増築を伴う場合や大規模な構造変更を行う場合は、建築確認申請が必要になりますから、工事開始前に必ず確認してください。埼玉県飯能市の場合、地域の建築指導課で相談できますので、不安な方は事前に相談されると良いと思いますよ。
改築の範囲と可能性
マンションでできること・できないこと
マンションの専有部分内であれば、管理規約の範囲内で比較的自由に改築できるんですね。壁紙の張り替え、床材の変更(遮音基準を満たせば)、内装のデザイン変更、設備の交換などは一般的に可能です。
間取り変更も、構造壁以外の間仕切り壁であれば撤去できることが多いんですよ。ただし、配管の位置や電気配線の都合で、完全に自由というわけにはいかないことも理解しておく必要がありますね。
一方で、窓やサッシの交換、バルコニーへの屋根・囲いの設置、構造体(柱・梁・壁)を壊す工事、給排水管の位置変更(共用配管に影響する場合)などは基本的にできません。
一戸建てでできること
一戸建ては、建築基準法などの法律を守れば、かなり自由に改築できるんですよ。増築して部屋を増やすこともできますし、大胆な間取り変更も可能です。窓の位置や大きさの変更、外壁のデザイン変更、屋根の葺き替えなども自由にできますね。
構造壁以外の壁は撤去できますし、水回りの位置も配管工事を行えば自由に変更できるんです。ただし、構造上重要な柱や梁は撤去できませんから、大規模な間取り変更を希望される場合は、構造計算が必要になることもあるんですよ。
私が飯能市内で手がけた案件では、築40年の木造住宅を全面リノベーションして、1階の3部屋を1つの大きなLDKに変更した事例があるんですが、一戸建てならではの大胆な変更ができて、お客様にもとても喜んでいただけましたね。
よくあるお問い合わせFAQ
Q1: マンションでフローリングに張り替えたいのですが、どんな制限がありますか?
A: マンションでは階下への音漏れ対策が必須で、多くの管理規約で遮音性能「L-45」以上といった床材の条件が決められているんですね。まず管理規約を確認して、指定された遮音等級を満たすフローリング材を選ぶ必要がありますよ。マンションによってはフローリングへの張替自体がNGのケースもありますから、事前に管理組合へ確認することをおすすめします。
Q2: 一戸建ての全面リフォーム中は住めますか?
A: 全面リフォームの場合、建物の内部を一度取り壊して骨組だけの状態にするため、工事期間中は住むことができないんですよ。2カ月から6カ月程度の工期がかかりますから、仮住まいを用意する必要がありますね。引っ越し費用や仮住まいの家賃も考慮した上で予算を組むことをおすすめしますよ。
Q3: マンションの壁を撤去して部屋を広くできますか?
A: 構造壁(耐力壁)以外の間仕切り壁であれば撤去できることが多いんですね。ただし、構造壁だった場合は建物の耐震性に影響するため撤去不可なんですよ。まず図面で構造壁かどうか確認して、管理組合への相談が必要です。専門家に現地を見てもらって判断することをおすすめしますね。
Q4: 木造と鉄筋コンクリート造、リフォーム費用はどちらが高いですか?
A: 一般的には鉄筋コンクリート造の方が工事費用が高くなる傾向があるんですね。鉄筋コンクリート造は構造が複雑で、工事が大がかりになりやすく、工期も木造の約1.5倍ほどかかるんですよ。ただし、木造でも築年数が古くて耐震補強や断熱工事が必要な場合は、想定以上に費用がかかることもありますから、現地調査でしっかり状態を確認することが大切ですね。
Q5: 改築の費用を抑えるコツはありますか?
A: そうなんです、いくつかコツがあるんですよ。まず、複数の箇所を同時に工事することで、職人さんの手間や養生費用を削減できます。また、設備のグレードを見直したり、既存の配管や配線を活かせる配置にすることで費用を抑えられるんですね。一戸建ての場合は、外壁塗装と屋根の葺き替えを同時に行えば、足場代が1回分で済みますから、長期的な視点で計画を立てることをおすすめしますよ。
Q6: 埼玉県飯能市でリフォームする際の地域特性はありますか?
A: 飯能市は比較的閑静な住宅街が多く、木造住宅が中心の地域なんですね。築年数が経過した物件も多いため、耐震補強や断熱工事を同時に行うケースが増えていますよ。また、自然が豊かな環境ですから、湿気対策や防虫対策も重要になってきます。地域の気候特性を理解した施工が大切だと思うんですね。
まとめ
マンションと一戸建ての改築方法には、構造や規約、費用、工期など、様々な面で大きな違いがあるんですね。マンションは管理規約や共用部分の制限があって自由度は低いものの、比較的短期間で改築できることが多いんですよ。一方、一戸建ては法律の範囲内でかなり自由に改築できますが、構造や築年数によって必要な工事が変わり、工期も長くなる傾向があるんですね。
どちらの場合も、事前の確認と計画が成功の鍵なんです。マンションなら管理規約の確認と管理組合への申請、一戸建てなら建物の状態把握と必要に応じた確認申請が欠かせません。
埼玉県飯能市でリフォーム工事を手がけている株式会社オオツキでは、マンションも一戸建ても、それぞれの特性を理解した上で最適なプランをご提案していますよ。長年の経験を活かして、お客様の理想の住まいづくりをサポートさせていただきますので、改築をお考えの方は、ぜひお気軽にご相談くださいね。
いかがでしたか?マンションと一戸建て、それぞれに良さがあって、改築の方法も全く違うんですよね。ご自宅に合った最適な方法で、快適な住空間を実現していただければと思います。
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