押入れからクローゼットへ!3つのリフォーム方法と相場費用を比較

こんにちは、リフォームのオオツキです。今回は、多くのお客様からご相談いただく「押入れからクローゼットへのリフォーム」について詳しくご紹介します。和室の押入れを使いやすいクローゼットに変えることで、収納力アップや空間の有効活用ができるリフォームは大変人気があります。このブログでは、3つのリフォーム方法と費用の徹底比較、工事期間、注意点までわかりやすく解説していきます。
押入れをクローゼットに変えるメリット
押入れは日本の伝統的な収納スペースですが、現代の生活スタイルにはいくつかの不便さがあります。押入れをクローゼットに変えることで、次のようなメリットが生まれます。
収納効率の向上
押入れは奥行きが深いため、奥に収納したものが取り出しにくく、空間を有効活用できていないことが多いです。クローゼットにリフォームすれば、ハンガーパイプや可動棚を設置でき、衣類をきれいに整理できるようになります。
使い勝手の改善
襖の開閉から解放され、スムーズに出し入れができる引き戸や折れ戸に変更することで、日常的な使い勝手が格段に向上します。収納物が一目で見渡せるようになるため、探し物に時間をとられることもなくなります。
カビ・湿気対策
押入れは湿気がこもりやすく、カビの発生原因になることがあります。クローゼットにリフォームする際に断熱材を入れたり通気性の良い構造にしたりすることで、カビや結露の問題も解決できます。
インテリアの統一感
和室を洋室にリフォームする際、押入れをクローゼットに変更することで、部屋全体の統一感が生まれます。特に洋風の家具と和風の押入れが混在している場合、視覚的な違和感も解消されます。
押入れクローゼット化の3つの方法
押入れをクローゼットに変える方法は、大きく分けて3つあります。それぞれの特徴と内容を詳しく見ていきましょう。
簡易クローゼット化
最も手軽で費用を抑えられるのが、簡易クローゼット化です。押入れの基本構造はそのままに、使い勝手を改善する方法です。
簡易クローゼットの主な工事内容:
- 中棚を取り外してハンガーパイプを設置
- 襖をそのまま活かすか、カーテンやロールスクリーンに変更
- 収納ボックスなどを活用して使いやすく整理
簡易クローゼットの特徴は、工事期間が短く(半日〜2日程度)、費用も抑えられる点です。襖のままでも、クローゼットとしての便利な機能は十分発揮してくれるため、手軽に費用を抑えてリフォームしたい方におすすめです。
一般的なクローゼット化
押入れリフォームで最も主流となっているのが、一般的なクローゼットへの変更です。押入れの構造を活かしながら、本格的なクローゼットの機能を持たせるリフォームです。
一般的なクローゼットの主な工事内容:
- 中棚の取り外し
- 壁や床の補強工事
- ハンガーパイプや可動棚の設置
- 襖を引き戸や折れ戸に変更
一般的なクローゼットへのリフォームでは、下地作りのための床の補強や、押入れ内部の補修、中棚の取り外しなどが主な工事作業となります。使い勝手が良く、見た目もすっきりとした本格的なクローゼットに仕上がります。
ウォークインクローゼット化
最も大規模なリフォームが、ウォークインクローゼットへの変更です。押入れのスペースを拡張し、人が歩くスペースのある小部屋のようなクローゼットにリフォームします。
ウォークインクローゼットの主な工事内容:
- 押入れの一部解体または増設
- 壁や床の大規模な補強・改修
- 専用の収納システム導入
- 照明設備の追加
ウォークインクローゼットは、押入れの広さでは収納が足りない方や、使っていない和室のスペースを有効活用したい方におすすめです。工事は大がかりになりますが、収納力や使い勝手は最も優れています。
リフォーム方法ごとの費用相場
押入れクローゼット化のリフォーム費用は、選択する方法や工事内容によって大きく異なります。ここでは各リフォーム方法の費用相場を詳しく解説します。
簡易クローゼット化の費用
簡易クローゼットにリフォームする場合の費用相場は、2万5千〜10万円程度です。この価格帯で押入れの中棚を取り外し、ハンガーパイプを設置する基本的な工事が可能です。
費用内訳の例:
- 中棚の取り外し工事:1〜2万円
- ハンガーパイプ設置:5千〜1万5千円
- 内装補修(必要な場合):1〜3万円
- 諸経費:5千〜1万円
簡易的なリフォームの工事期間は半日〜1日で、工事費用は2万〜3万円が目安です。押入れのサイズや棚の作りによって費用は変わり、棚を外した後にクロス工事が必要な場合は追加費用がかかることもあります。
一般的なクローゼット化の費用
一般的なクローゼットへのリフォーム費用は、8〜25万円程度が相場です。押入れの基本構造を活かしながらも、本格的なクローゼットの機能を持たせる工事となります。
費用内訳の例:
- 押入れの解体・撤去:1〜3万円
- 棚板・パイプの設置:1.5〜2万円
- クローゼットの壁・床の補強工事:1〜4万円
- 扉材本体+取り付け工事費:6〜10万円
- 諸経費(廃棄物の処分など):2万円
一般的な押入れ(ふすま2枚分)のリフォームで20万円程度が相場となっています。扉の種類や素材、棚の数、クロスのグレードによって費用は変動します。
ウォークインクローゼット化の費用
ウォークインクローゼットへのリフォーム費用は、20〜55万円程度と最も高額になります。しかし、収納力や使い勝手を考えると、長期的な視点では価値のある投資と言えるでしょう。
費用内訳の例:
- 押入れの解体・増設工事:5〜10万円
- 壁・床の補強や仕上げ:5〜15万円
- 収納システム導入:8〜20万円
- 照明設備:2〜5万円
- 諸経費:3〜5万円
ウォークインクローゼットの場合、リフォーム規模が大きくなるほど費用も上がりますが、造り付け家具やシステム収納を導入することで、より効率的な収納空間を実現できます。
工事期間の目安
リフォーム方法によって工事期間も異なります。計画を立てる際の参考にしてください。
簡易クローゼット化の工事期間
簡易クローゼットの工事期間は、約半日〜2日程度です。押入れの中棚を取り外す、襖を扉に変えるといった工事内容がメインのため、他のリフォームと比べて短期間で完了します。
一般的なクローゼット化の工事期間
一般的なクローゼットへのリフォーム工事期間は、約3日〜4日かかります。下地作りのための床の補強や、押入れ内部の補修、中棚の取り外し、新しい扉の取り付けなどの工程があるためです。
工事の主な流れ:
- 古い押入れの解体・撤去(1日目)
- 床や壁の補強、下地調整(1〜2日目)
- 棚やハンガーパイプの取り付け(2〜3日目)
- 新しい扉の設置と仕上げ(3〜4日目)
ウォークインクローゼット化の工事期間
ウォークインクローゼットへのリフォーム工事期間は、約7日〜1ヶ月程度と最も長くなります。押入れの一部を解体したり増設したりする必要があり、工事も大がかりになるためです。
大規模なリフォームになると工期も長くなりますが、その分、使い勝手の良い理想的な収納空間が実現できます。工事の規模によって費用も期間も大きく変わるため、事前に専門業者とよく相談することをおすすめします。
押入れクローゼット化リフォームの注意点
リフォームを成功させるためには、いくつかの重要な注意点があります。事前に知っておくことで、後悔のないリフォームが可能になります。
床の補強について
押入れをクローゼットにリフォームする際に最も重要なのが、床の補強です。押入れは布団など比較的軽いものを収納する目的で設計されているため、クローゼットや部屋の床よりも弱い下地になっていることが一般的です。
床の補強が必要な理由:
- 押入れの床は下地を組まずにベニヤ板をそのまま張っていることが多い
- 衣類や小物が増えると想定以上の重量がかかる
- 補強しないと床が抜けてしまう危険性がある
床の補強工事では、下地の補強をおこなって床板を張り替えます。シロアリ被害がある場合には追加の工事が必要です。床の強度などによって費用は変わるため、リフォーム会社に補強工事の必要性を事前に確認しましょう。
結露・カビ対策
押入れは窓や換気扇がなく、湿気や結露が溜まりやすいスペースです。クローゼットに変更する際には、しっかりとした結露・カビ対策が必要です。
効果的な結露・カビ対策:
- 壁の内側に断熱材を入れる工事を行う
- 通気性に優れたルーバータイプの扉に交換する
- 可能であれば小窓を設置して換気をできるようにする
特に北側にある押入れは結露が発生しやすいため、注意が必要です。結露の対策をせずにリフォームすると、せっかくの新しいクローゼットでもカビの発生原因になってしまいます。
扉の種類と選び方
クローゼットの使い勝手を大きく左右するのが扉の選択です。主な扉の種類と特徴を理解して、自分の使用環境に合った選択をしましょう。
主な扉の種類:
- 引き戸:スペースを取らず、開閉がスムーズ
- 折れ戸:コンパクトで開口部を広く取れる
- 開き戸:気密性が高く、しっかりとした印象
特に狭い部屋では、開閉のためのスペースを最小限に抑えられる引き戸や折れ戸が人気です。扉の種類によって価格も異なり、一般的に引き戸は6〜10万円程度、折れ戸は7〜12万円程度が相場となっています。
DIYで挑戦する押入れクローゼット化
費用を抑えたい方やDIY好きの方は、自分で押入れのクローゼット化に挑戦することも可能です。ただし、技術と道具が必要になるため、無理のない範囲で検討しましょう。
DIYで可能なクローゼット化の範囲
DIYで押入れをクローゼットにすることは、簡易的なつくりのクローゼットのような収納スペースにするのであれば可能です。ただし、ふすまから扉に交換したり中棚を取り外したりするといった本格的なDIYには技術が必要です。
DIY初心者におすすめの方法:
- ふすまを取り外してカーテンレールや突っ張り棒を付ける
- ホームセンターで売っている突っ張り式のハンガーパイプを設置
- 収納ボックスやハンガーラックを置いて整理する
これらの簡易的な方法であれば、特別な技術がなくても挑戦できます。見た目が変わり、使い勝手もよくなります。
DIYの手順と必要な道具
より本格的なDIYに挑戦する場合の手順は次の通りです。
- 押入れの解体:中棚の釘を抜いて外し、柱を撤去し不要な部分を切断
- 補修:隙間をコーキングやパテで埋め、凹凸はベニヤ板などで補修
- 補強:床の下地を補強し、上にフローリングを張る
- クローゼット仕様にする:扉やハンガーパイプなどを取り付ける
必要な道具:
- 釘抜き、ハンマー
- のこぎり、電動ドリル
- 定規、メジャー
- コーキングガン、パテ
- サンドペーパー
- 木材、ビス、ネジ
DIYでのクローゼット化は3〜9万円程度の費用で可能ですが、工具や材料費に加えて時間と労力がかかることを覚悟しましょう。
プロに依頼するメリットと業者選びのポイント
押入れのクローゼット化は、DIYでも簡易的なものは可能ですが、本格的なリフォームはプロに依頼するメリットが大きいです。特に床の補強や断熱対策などは専門知識が必要です。
プロに依頼するメリット
専門業者に依頼することで得られる主なメリットは以下の通りです。
- 構造を理解した適切な補強工事が可能
- 結露・カビ対策など専門的な知識に基づいた施工
- 工期の短縮(プロなら短期間で完了)
- 保証がつく安心感
- 最新の収納システムや素材の提案
特に、床の補強工事や防湿・防カビ対策は素人では難しい場合が多く、プロの技術が活きる部分です。また、押入れからクローゼットへのリフォームは火災保険を活用できる場合もあり、申請サポート業者の利用がおすすめです。
業者選びのポイント
良い業者を選ぶためのポイントは以下の通りです。
- 実績と経験:押入れクローゼット化の実績が豊富な業者を選ぶ
- 相見積もり:複数の業者から見積もりを取り、内容を比較する
- 提案力:単なる費用だけでなく、使い勝手や将来性を考えた提案をしてくれるか
- アフターサービス:工事後のメンテナンスや保証の内容
- コミュニケーション:質問や要望にしっかり応えてくれるか
当社リフォームのオオツキでは、建築士やインテリアコーディネーターが在籍しており、お客様の理想のクローゼットを実現するための提案から施工まで一貫してサポートしています。女性プランナーが主婦ならではの発想でご提案することも当社の強みです。
まとめ:押入れクローゼット化リフォームの成功のために
押入れをクローゼットにリフォームすることで、収納効率の向上や使い勝手の改善、カビ・湿気対策、インテリアの統一感など、多くのメリットが得られます。
リフォーム方法は大きく3つ:
- 簡易クローゼット化(費用:2.5〜10万円、工期:半日〜2日)
- 一般的なクローゼット化(費用:8〜25万円、工期:3〜4日)
- ウォークインクローゼット化(費用:20〜55万円、工期:7日〜1ヶ月)
リフォームを成功させるためのポイントは、床の補強工事をしっかり行うこと、結露・カビ対策を考慮すること、使い勝手に合った扉の種類を選ぶことです。DIYでも簡易的なリフォームは可能ですが、本格的な工事はプロに依頼することで安心して理想のクローゼットが実現できます。
弊社リフォームのオオツキでは、お客様の満足のいくまで打ち合わせを行い、現場ではマナーを第一に責任施工させていただきます。クレームやトラブルにも敏速に対応いたしますので、押入れからクローゼットへのリフォームをお考えの際は、ぜひお気軽にご相談ください。
押入れクローゼット化のリフォームは、毎日の暮らしを快適にする価値ある投資です。ぜひ、この記事を参考に理想のクローゼットづくりを実現してください。
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